宝塚歌劇団は12日、2016年の全公演の観客動員数が270万人を超え、102年の歌劇史上最多だったと発表した。小川友次理事長(60)が兵庫・宝塚市の同劇団事務所で報道陣の取材に応じ、明かした。

 14、15年も270万人台に達していたが、昨年はそれらを上回る新記録だったという。小川氏は「ピークを100周年(2014年)に合わせていたので、しんどいかなと思っていたが、本当にありがたい。作品に恵まれた」と笑顔で話した。

 動員数の内訳は、兵庫・宝塚大劇場が約117万人(動員率100%)、東京宝塚劇場が約100万人(同101%)、バウホールや外部劇場が約60万人だという。

 103周年となる今年のタカラヅカは、入団9年目のスピード出世で月組新トップスターに就任した珠城りょう主演作「グランドホテル」「カルーセル輪舞曲(ロンド)」で開幕したばかり。小川氏は「組の変わり目。月組、星組、そして次は雪組。今の流れをさらに上げるシステムを作る、大事な年かなと思います」と話した。

 課題に掲げたのが、生徒育成システムの充実。「グランド―」にバレリーナ役で出演する月組トップ娘役・愛希れいかについて、オリジナル演出家トミー・チューン氏(77)から「ニューヨークに連れて帰りたい。彼女はもっと大きくなる」と絶賛されたといい「外部でも生徒を育てられるようなシステムにも取り組みたい。トップクラスがいると組や劇団のレベルが引き上がる」。他にも演出家や音楽家の育成や、高画質映像時代に向けたコンテンツ作り、地方公演にも対応するライブビューイングの拡大などを挙げた。

 海外進出は「アジアをもう少し攻めていきたい」。2020年の東京五輪開催については「当然、意識はします。協力? スケジュールが合えば」と話した。